ドメーヌ・ルーロ

2012年の生育期はヴィニュロンにとって最大の恐怖が続いた時期と言えるでしょう。予想以上に穏やかな気候により発芽は早くに始まり、その後気温が下がり4~6月は例年の200mmではなく300mmというは平均以上の雨が降りました。混沌とした開花により結実不良が起こり5月末にはミルドゥーが大発生しました。7月にはオイディムが発生、6月30日、そして8月の1日には強烈な雹害に見舞われ、その後8月の猛暑によりブドウが焼けるという状況に陥りました。 

これらの難しい気候条件の結果、私たちのドメーヌでは例年に比べて約60%も生産量が減りました。雹害によりムルソー村の南部では35%、北部では80%ものブドウを失い、モンテリーの区画は全てのブドウを失いました。 

言うまでもなく、9月15日に好天の中で収穫が始まったにも関わらず、私たちの士気は高いものではありませんでした。ブドウの粒に対する果汁の比率が通常とは異なっていたため、プレスには細心の注意を払う必要があり、プレス機のプログラムも細かく調整しました。 

セラーでの作業では忍耐を必要とし、生育期の状況を忘れるように努めることで、このヴィンテージに命が与えられました。まず、2012年は華やかなヴィンテージではなく、マロラクティック発酵が終了するのに幾分時間を要しました。

澱引き後、数ヶ月タンクでの熟成を経た後に、ようやくフィネスや深み、凝縮感が表れ始めました。心地よい酸がワインに濃厚さをもたらし、選果やプレスの作業(空気圧プレスで良かった!)にひたすら注意を払ったことでピュアさが生まれました。2012年は2011年のように自ら歌うようなヴィンテージではありません。

個性や強さを秘めた知性に訴えるヴィンテージであり、時間の経過とともに開花するヴィンテージでしょう。最終的には愛おしいヴィンテージですが、多くの労力を強いられた年でした!

住所

1 rue Charles Giraud 21190 MEURSAULT France

ワインメーカー

ムルソーの造り手として名高いルーロ家は1830年、Guillaume Roulot氏がムルソー生産を手掛け、高い評価を受けるドメーヌとなりました。 第一次世界大戦時Paul Roulot氏が畑を改植、その息子であるGuy Roulot氏が1950年から1960年代に畑の拡張を行いました。彼の死後、この歴史あるブドウ畑とセラーはアメリカ人醸造技術者のTed Lemon氏により守られました。1989年、Jean-Marc Roulot氏の手にワイナリーが戻り、ルーロ家の手による経営が再開されました。

生産国

フランス

地方

ブルコーニュ

アペラシオン

ブルゴーニュ, フィーヌ・ド・ブルゴーニュ, マール・ド・ブルゴーニュ, ムルソー